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ミュージカル フランケンシュタイン2025 この作品をいま観る理由

ミュージカル

 ※【PR】とあっても、これは案件でも宣伝でもありません。プライスレスでおすすめする価値があるから。

 ※2025/05/01現在、DVDや配信の予定はありません。だからこそ劇場へぜひ。二度と観られないかもです。

 ※なるべくネタバレしないように、、、努力目標とさせてください。ネタバレしてても面白いですけどね。

 

次代のミュージカル界を担う逸材たち

島太星

 主に北海道で活動するボーイズユニットNORD(ノール)のメンバー。ソロでも、主にカバー動画をアップするyoutubeチャンネル「たいせいはボク」を2020年に開設し、今年ソロライブツアーも成功させた。

 テレビやラジオのレギュラー番組を持ち、全国区のバラエティー番組にも出演する。その一見「おもしろい」と捉えられてしまうキャラクターから、このキャスティングは話題づくり?とも思われた。

 裏切られます、開始数秒で。怪物で登場する冒頭、その肉体、人でない演技、その迫力に一瞬で飲み込まれます。ようこそ島太星の世界へ。ありがとうミュージカルに来てくれて。ここで出会えたすべての奇跡に感謝しつつ、口あけたままポーっとしてると、次は……

アンリ・デュプレ

 敵を救おうとして死罪になりかける正義の心を持つイケメン少尉、登場。「救えたのに」がこの作品初歌唱の歌声。ここで、この人が冒頭で奇声をあげてた怪物と同じ人が演じてるのだと認識できた。初回は1階席の後ろのほうだったし、ネタバレも踏まない初日初参戦だったもので。すでに、この超早替え&二役を完璧に演じ分けてることに、ただただ茫然。島太星の出演作はこの10ヶ月でほぼ観てる(&リピしまくってる&ライブも)から、ちょっとこの人を知った気になってたけど、それもすべて覆される。本当にまだまだいろんなものを隠し持ってたんだ、ここにきてこんな驚かさなくてもいいじゃないですか、いえもっと教えてください。どこまでもついて行きます。

相手役が小林亮太の場合

 アンリにとってのビクターは、大親友で大尊敬する大事な人。令和日本に照らして分かりやすく言うと「推し」じゃないかと。東京公演を3回観てそう落ち着いた。酒場のシーンが本当に楽しそうで、無邪気で、ずっと見ていたい。東京楽でみせた、執事が来てるのにずっと二人でふざけてる(アドリブ)がもう、あぁこのまま次のシーンへ行くな!と願ってしまう。はじめは上官だった関係性から、バカなことも一緒にできる友人へ。そして大親友の夢を叶えるために、何もかも投げ出せる、、、推しのためなら。推しのためなら距離も仕事もプライベートも調整してやってくるファンは、アンリの気持ちが痛いほど分かる。

 そして。ビクターの身代わりになって死を決意するとき、ずっと泣くのを堪えてる。言葉は「笑って見送って」とかなのに、ずっと「別れが辛い」「本当は生きて、一緒に夢をかなえたい」って気持ちが伝わってくる。しかもここずっと歌だし、段取りも、移動もある。その間ずっとアンリの悲痛な気持ちが、舞台上から3階後ろまで届いてくる。後から他のアンリを映像で観たけど、この「ビクターとの別れに未練」って芝居、、、してないんだよね。(実際は分からないんだけど)

 だからこそ、この二人の関係の強さというか、思いの深さがダイレクトにくる。そして最後我慢できずに嗚咽を漏らすアンリに、すべての感情と涙腺が崩壊不可避。

相手役が中川晃教の場合

 アンリにとってビクターは、「守ってあげたい弟」みたいな存在。自然と兄のようなふるまいや言葉の温度になる。同じ役で、セリフも動きも変えずに関係性だけこんなに変わることある?ダブルキャストものって結構みてるけど、印象がここまで変わるのは観たことないです。もしあるなら教えてほしい。しかもこれ、稽古とか計算された結果こうなった感じがしないのよ、もう自然に舞台に立って出た感情のまま演じてる。(本当のとこは分からないんだけど)

 そして可愛い弟のようなビクターのために、身を捧げる兄のようなアンリは、、、励ますように別れを告げる。言い聞かせるように、自分の決意とその理由を。何があっても、夢を叶えろ、それが自分のためなんだと。同じ歌でほぼ同じ動きなのに、泣くことを堪えるのではなく、ビクターのために絶対に涙をみせないという決意。死ぬ直前までそんな風にビクターのためを思って行動する。安心させるように頷き、最後に向ける笑顔。

 ……それが余計にしんどいですって。なぜ一緒に生きる未来がなかったんだ、って落涙どころか号泣不可避。バスタオル持参を強くおすすめする。

怪物

 怪物は「アンリの記憶はない」って言ってるんだけど、、、随所にアンリを感じてしまう。そしてその感じ方の種類も、相手によって違うんだから、島太星って何者なんだろう(数億回目)って脳内リフレイン注意です。

相手役が小林亮太の場合

 幸せになることを許さない、でも、寂しそうでたまに優しくて、最後は復讐されてあげる。私はそんな怪物が大好きです。……という意味不明なことを書きたくなる。なぜか憎めないんだよ、だってもう悪いのは怪物を創り出したビクターなんじゃないか?って思いだすくらい。痛々しいほどの思い。

相手役が中川晃教の場合

 大事なものをすべて奪う、同じ目に合わせる、それほどまでに自分の罪と向き合わせる「復讐」を実行してあげる。「お前は一人になるんだ」という独りだった怪物の復讐、、、本当に悲しい。復讐するほうがきっと辛い。最後に「創造主」から「ビクター」って呼ぶのは、反則です、号泣数億回目です。

小林亮太

 すみません、まさかここまでドハマりすると思っていなかったので、、、加藤さんとのペアは買ってなかったのです。一生の不覚。なので、島くんとのペア3回と、他作品を観たものとして書かせていただきます。

 「舞台 鬼滅の刃」以来でしたが、良い意味で変わってない。子役から映像にも舞台にもたくさん出演されてるから、オールマイティなイメージだったけど、、、本当に楽しみな方です。まだ26歳なんですか、この落ち着きと舞台掌握術は天性なんですね。そして忙しい中、1年半もの間この作品のために歌を磨いてきたのが分かります。発声を修正したことで、声の印象も変わってるんですよ、、、過去出演作品をぜひ観ていただきたい。それから、このフランケンシュタインの世界へぜひ。

ビクター・フランケンシュタイン

 どっちかっていうとメンタルは強くないのに口がたつ繊細な青年。すごく人間的。感情をすぐ表現しちゃうし、感情移入しちゃう。普通な感じがするから、アンリとも親友って関係性を作れちゃうんだろうな。そういう解釈が容易。・・・これが一回目。でも二回目以降は、それにプラスして「研究には頑固で他人の意見を受け入れない」研究者らしい部分が上乗せされてる。だから、繊細な部分が表に出てきて戸惑いや苦しみが伝わってくる。守ってあげたくなる主人公タイプ。

ジャック

 演じ分けナンバーワン!今回メインキャストはほぼ2役やるっていう作品なのですが、あまり前情報なしにいらっしゃっていた(たぶん誘われてきた)観客、こんな会話しながら階段を下りてました。

A「あれは、ビクターと同じ人だよ」

B「え。ビクター?え。同じ??」

A「全然違うよね」

B「え、ビクターって、、、ビクターの人??(永遠に困惑中)」

 ジャックはひっどいやつなんですわ、怪物をいじめて言うこと聞かせて、用済みになったらポイって感じの。そりゃ初見前情報なしのBさんが永遠に困惑する理由が分かります。イケメン悩める科学者のビクターと、派手派手衣装のひっどいやつが同一人物なんて。見た目だけじゃなくて、声の出し方、動き、姿勢に存在感まで、、、まったくの別人でした。その才能に驚愕します、、、今度はビクターの人と思ってリピートしてみてください。いろんな意味で驚きが加わりますので。

番外編 鈴木壮麻

 この方の経歴とか申し訳なくて書けないくらい、凄い人ですわ。舞台経験だけじゃなくて、もう役者のために全神経と人生を捧げた感じです。とにかく、凄いです。芝居とか歌がすごいのは当然なんだけど、まぁ番外編なので、、、

 このお芝居(ストーリー)の中で、唯一「笑い」のエッセンスを力づくで起こすんだよ。ありがたくて本当に感謝してるの毎回。ルンゲが作るディナーメニューのとこは完全アドリブ回替わりで毎回毎回軽く飯テロかってくらいこの執事が面白い。東京楽の「キャベツの千切りお代わり自由」はマジでまいった。一番自由なのはあなたの献立の発想ですが!(という会場中のツッコミをお伝えしておく)

 だから、毎回イケメン達にキスされるのを許してあげないこともない、、、こともない。

 ……笑

 小林・島ペアの初日、アンリはルンゲの鼻にキスするんだけど、そのあと「お鼻にチュウ~!お鼻にチュウ~!!(繰り返し)」って歌い始めて、後ろの酒場のお客さん達(アンサンブル)の皆さんも一緒に歌いだしたんだが…!…は?

 ちなみにどこにキスされるかは、その時(やキャスト)によっても違うらしく、この反応とかも回替わり要素です…(中川ビクターにキスもらえなかったとき寂しそうだったのは気のせいですかね、そうですよねきっと気のせいですね笑)

 64歳ですか、、、もしフランケンシュタインがまた5年後だったら、さすがに鈴木さんから代わってる可能性もある。もしそうなったら、人生の損失ですから、すぐに劇場へ行ってください。本当に…この人のルンゲだけでも一見の価値しかないですから。

まだ間に合います

 すべて2025/05/01現在の情報です。

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