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ミュージカル『GIRLFRIEND』ガールフレンド 20240615&20240616

ミュージカル

 出演者は男性2人、3組。日本初上陸のポップロックミュージカル。しかも出演者は全員、東宝ミュージカル初出演。
冒険だな、さすが東宝さん、、、クリエを埋める自信があるんだ、それは楽しみだなと。

ミュージカル『GIRLFRIEND』 歌い始めの一節から納得

 彼らの初日、緊張でハプニングがあっても、歌い出すと落ち着く。彼らも私達も。
歌に鎮静作用がある、それが2人のハーモニーになるとそれはもう、耳からの癒し薬。
厚生労働省あたりで取り締まりが必要かもしれないな、ちょっと効果が高すぎる。キケン、癒されすぎに注意喚起発令。……などと、脳みそにチラつくくらいには、本当に心地の良いデュオ。
よくぞ見つけてきたな、さすが天下の東宝さんですわ。ちょっとでも疑いの眼差しをむけてしまい、心から心の中で全力土下座しております。

共通点に気づいてしまったアラフィフの回顧

  なぜこんなに熱狂しているのか。
私にとっては、曲もストーリーも、俳優さん達もそこまで思い入れがあるわけではない。
でもなぜかこの作品には、軽率にリピートする理由がある。

 それが判明してしまったのは、2回目の観劇、開演前の場内アナウンス。
「ここは1993年。アップルウォッチもスマホも、、、わかるよね?」
DJ風陽気な喋りで注意事項を、、、え、1993年だったんだ、へぇ、、、あれ、私が高校卒業したのも、、、

 はい、私、マイクとウィルと、、、同い年だった。
どうりでTシャツに半袖チェックシャツの組み合わせがしっくりくるはずだ。
90年代?そうですよ、オンタイムですよ、彼氏がその恰好してたわ。眼鏡がなかったのが残念だわ。
当時の最先端イケメンはみんなチェックシャツに眼鏡だっつーの、、、思い出しちゃったわよ。
もう一組は本日時点でまだ観てないから、ダサ眼鏡装備して90年代モテ男子の完全再現を期待する。

 そしてもう一人、演出の小山さん、同学年ですわ。
まぁ、早稲田卒の才女で、東宝ミュージカルの演出家さんだなんて雲の上の人と、同じ中学とか高校だったら、きっと絶対仲良くなれてない自信あるけど。なんかもうさ、あぁそりゃそうだわ、って納得よ。
すべてにおいて、眩しいほどキラキラしてた青春の思い出が重なる。

 田舎町で出会った、自分と近しい存在、恋する気持ちとつながる心。
 そしていずれくる別れの時を思う、どうにもならない未来への不安。

 それが2時間弱のミュージカルに、歌と繊細な芝居によって表現されているのだ。
私は「行かないで」と言われて行かない選択をしたので、あの二人とは違う未来に生きてる。
行かない未来を選択したのに結局私は、、、

 「行く」選択をしたのに、彼らは、、、どう決断しても未来なんかは、変わらないってことだ。きっと。たぶん。おそらく。
だからせつない。思いあたる節がとめどなく襲ってくるのよ、昔の古傷が。ズキズキする。ドクドクする。

 不安で泣きながら当たり散らす彼は、今でも鮮明に思い出せる…18歳の私たちがそこにいるのだ。
だからだろうな、ホントに上手いんよなぁ、、、曲の使い方と小道具。
場面転換も舞台上の彼らがやるのだから、そのひとつひとつまでもが、心情を表すスパイス。

 家の電話、番号をメモした紙きれ、カセットテープ。
ミックステープって、今の子に理解できるのかな。自分の好きな曲を自分でダビングして、相手にあげるの。
今なら、、、Amazon Music Unlimitedでプレイリスト作って共有するってとこかな。

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 なんで物理で渡すかって?
 スマホがないからじゃー!おすすめの曲名きいて、数秒後には検索が終わって聴ける今とは違うんじゃ-!

 CDからダビングして、ラベルはって、用意できたよ!って電話して、会う約束をして、会いに行って、、、渡す。
 テープもらって、帰って、ラジカセに入れて、、、

 ……やっと、相手の好きな曲が聴ける。好きな人の好きな曲を共有できる。めちゃくちゃ大変なのに、それでも、好きな曲を共有したいっていう思い。
 ……あぁ、懐かしくて震える。青春してたんだな、あたし。そっか。今もだけど昔も幸せだったことを思い出した。

 その後はいろいろあって、人生のしんどさを思いっきり味わったけど。
 たしかにあの時、あの時代に、私たちの青春があった。

 あれ、これなんのブログだっけ?
……あぁそうそう、ガルフレのおすすめをしたいんだった。ついつい思い出を語ってしまった。猛省。

断固、これはBLじゃなくて純愛で青春で、必死に自分の「好き」と向かいあった子達のおはなしと

おすすめさせていただきたい。
全パターン制覇すべき。島くん&吉高くんのペアがいちばんベーシックで安定感抜群で、、、かわいい。
ちゃんと90年代アメリカのダサめ18歳に見える。ビバリーヒルズ高校白書のブランドンよ。(ググって)
アメリカの田舎の高校生、可愛くてまっすぐで、傷つきやすくて、、、不安定で臆病な若者。
会話のテンポがよくて、一生懸命で、歌が抜群に上手くて、、、芝居もいい。
2公演目でもしっかり笑いをとる、アドリブも。なにこの若き天才達、、、すばらしい瞬間に立ち会ってしまった。
きっと彼らはすぐに、もっともっとすんごい舞台に立つんだろうなぁ、、、想像が容易。
初日のスタオベに、顔に手をあてて喜ぶ姿は、2度と観られないだろう。そしてきっと忘れないだろう。彼らも私達も。

 高橋さんと萩谷さんのコンビの2公演目を観て、驚いた。
キャラクターの作りこみと、通常はほぼ同じはずの立ち位置とか、動きとかが違う。
芝居の間も、大事なシーンの手の位置も立ち位置も、、、ペアによって変えていいんだ。
おそらく、それぞれのペアに任せたところなのだろうと。
だからもちろんそれぞれの良さが際立つ。この二人のキスシーンは、、、ちょっと面白いんだが。さすが高橋さん。

 まぁそこは置いといても、、、じゃあ、シャッフルどうなるんだろう。
どっちかに合わせる?それとも新たにシャッフルペアのシーンを作ってくる?それとも、、、

 期待しかないよね、だってきっともう2度と観ることはできない。
彼らがまたこの役とこの作品で舞台に立つか分からない。
今ここにあるのは、彼らという俳優が、今だからこそ、この組み合わせだからこそ作り上げられる作品。
はい、まんまと複数組合せをリピしますが、なにか?

たった2文字の「不適切な言葉」のせいで

 おそらく配信もない、円盤化も決まっていない、シアタークリエでしか味わえない、、、貴重なものになった。
この30年で一番変わったのは、差別に対して敏感で配慮が行き届いてて、芸術にも多大な影響があるということ。
でも実際に、その不謹慎な言葉が溢れていたのが、当時なのだから。

 だからこそ、劇場で浴びてほしい。
 たぶん同世代なら無条件で。
 もし若い子たちなら、昔話のレベルで。
 もしお姉さんお兄さん世代なら、、、自分の青春と重ねて回顧しながら。

 ただただ純粋な「恋愛」と、ちょっとだけ苦い青春の日々を、、、最高の音楽と歌で。
 ただただ観るべし。そして願わくば早急に再演の準備(と定番化)を心から欲す。

なぜ「ガールフレンド」なのか、ボーイじゃないの?という疑問

 公式が名言していないから、書きたくても我慢する。でもちゃんと理由がある。
個人的にそこが、純愛だと言い張る理由だ。それが理解できると本当に純粋に、二人を応援できる。

(小声……取材をアップしてる稽古動画(youtube)の中に、それらしいセリフが出てくるので探してみるのもアリ)

音楽はマシュースイート なんと輸入盤が買えるのだよ

 本当に便利な世の中だよ、今は。なんでもネットで検索して買えちゃうのだから。
今はちょっとお得らしいので「マシュースイート」で検索するといいよ。
劇中にもふんだんに使われてて日本語詞だから、耳に残る。
オリジナルよりもミュージカル版が好きになるまで聞き倒す。

愛すべき90年代

 不自由な時代だったか。いや、そんなことはなかった。
好きな人と話すために「〇〇と申しますが、●●くんいますか?」と言わなければいけなくても。

 せっかく話せても「後でかけ直す」と家族が寝静まった後に、小声で会話しても。
長電話でかかった電話代をとがめられても。

 自由がないからこそ、一緒にいる時間、圧倒的に相手を欲す。そんな時代の、恋愛の、もどかしい思い。
 18歳っていうキラキラした時代にしかない、その年齢だからこその愛情表現だったのか。
……今となっては、その答えを知るすべがない。

 でもだからこそ、これから運命の相手と出会うだろう若者は、特に!絶対に!今観るべきだ!と、声を張り上げてお伝えしたい。


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